「おすすめの日本酒ください!」の使いドコロ

カウンターのある個人店に行こう

以下に書くのは、カウンターのある個人店で、カウンターの前に立つ日本酒に詳しい店主、もしくは店員さんとのやりとりを想定しています。そういうお店に行ったほうが、おすすめの日本酒をいただきやすいです。

最初から「おすすめの日本酒ください」はNG

日本酒居酒屋で、どんな日本酒を飲めばいいのか分からないとき、店員さんに「おすすめの日本酒ください」とお願いしたくなると思います。ですが、これは店員さんにとって、かなり難しい注文です。まず第一に、日本酒にこだわっている居酒屋であれば、全ておすすめな日本酒なはずです。なので、「全部おすすめです。」という答えが返ってくることもあります。また、日本酒の好みは、人それぞれなので、万人におすすめできる日本酒はありません。親切な定員さんであれば、どんなものが好みか聞いてくれ、それをもとに日本酒を選んでくれると思います。

自分の好みを的確に伝えるのは、ハードルが高い

ですが、そもそも、その時点で自分の好みが定まっていなければ、どんな日本酒が好みか伝えられません。また好みが定まっていたとしても、店員さんに的確に自分の好みを伝えるのは難しいです。例えば、「辛口の日本酒ください」と言ったときに、辛口のお酒の定義が、注文した人と、店員さんで異なるかもしれません。その差異をなくすために、もっと細かく伝える必要があるのですが、それをするのは、かなりハードルが高いです。

基本的には、自分で決めよう

よって、日本酒の注文は、自分で決めましょう。雑誌やネットで見て気になっている銘柄、出身地の銘柄、名前がかっこいい銘柄など、なんでもいいので、とりあえず決めましょう。そして、いただいた後、感想を店員さんに伝えてみましょう。感想は、「甘くて美味しい」「ちょっと甘みが強すぎる」など簡単なものでかまいません。日本酒をもらう、感想を言う等を繰り返していると、日本酒に詳しい店員さんなら、その人がどんな日本酒が好みなのか掴めてくるはずです。

今こそ「おすすめの日本酒ください」を使うとき!!

店員さんは、感想を通じて、あなたの好みが大体把握できたはずです。少なくとも、お店に入ってすぐの状態より、把握できています。「おすすめの日本酒ください」は、そういうタイミングで効果を発揮します。定員さんがドヤ顔で、この日本酒はどうだ!とすすめてくれるはずです。

注意点:店員さんが忙しいときにしゃべりかけるのは、やめよう

店員さんが忙しくしている時は、感想を伝える等でしゃべりかけるのは、やめましょう。しゃべりかけるにしても、手短にすませましょう。日本酒居酒屋では、安く日本酒を提供するために、少人数でお店を回していることが多いです。このため、どうしても繁盛時間は、忙しくなります。忙しくしている店員さんの気持ちも考えてみましょう。この手法は店員さんが忙しいときは使えません。

次回は、居酒屋で日本酒を飲む時に一番大事なことを紹介します。