はじめての方へ

はじめてこのブログにいらっしゃった方へ

本ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

本ブログは、目次から順番に読んでいただくことを想定して、記事を書いています。順番に読んでいただくことをおすすめしますが、自分の好きなところから読んでも、大丈夫なようにしているつもりなので、そうしていただいてもかまいません。

Twitterで更新情報をつぶやいています。

それでは、楽しい日本酒ライフを!

【決定版】主要な日本酒イベント・試飲会まとめ

日本酒ファンなら押さえておきたいイベント集

ありそうでなかった日本酒イベントのまとめを作ってみました。日本酒イベントは星の数ほどありますが、日本酒好きとして押さえておくべきイベントに絞っています。ずっとこの記事が役に立つように、例年の開催時期を記載しています。2017年の開催日時は随時更新していきます。

そして、イベントに参加する心構えとして、下記2点を挙げます。

  • 飲み過ぎ厳禁
  • 水大事!水を持参して、いつでも飲めるようにしましょう

水に関しては、この記事を参照してください。

イベントとなると、楽しくてつい飲み過ぎてしまいがちです。自分の限界を超えないよう節度を持って楽しみましょう。そして、水を飲みながら、お酒をいただくことで悪酔いを抑えることができます。

イベントによっては水を用意してくれるイベントもありますが、好きな時に飲めるよう自分でも水を持参することをおすすめします。イベント参加に慣れた日本酒ファンは、みんな水を持っていますよ。

また、近年の日本酒人気に伴って、チケットがすぐに売り切れてしまうイベントも存在します。行きたいイベントのチケットは早めに手に入れましょう。

日本酒イベントの魅力とは?

日本酒イベントの魅力は、主に下記2点が挙げられると思います。

  1. 色々な日本酒の飲み比べ
  2. 蔵元とのコミュニケーション

1については言わずもがなでしょう。色んな種類のお酒を少しづつ飲み比べできるので、未知の日本酒との出会いがたくさんあります。

私が日本酒好きになってびっくりしたのは、日本酒を造っている蔵元さんと会ったり、お話できるチャンスがいっぱいあることです。イベントもその1つです。自分の好きな銘柄の蔵元さんに、その酒を好きな理由をお話してもいいし、造りに関して質問してみてもいいでしょう。そうすると更に親近感が湧いてきたりします。

ただ、イベントでは蔵元さんがお酒を注ぐ係も兼ねていることが多いので、あまり長く話し込むとお酒を待っている後ろの人の迷惑になります。その辺りはきっちり節度を持ってイベントに参加しましょう。

さて、前置きが長くなりましたが、イベントの紹介に入りますよ。

飲み歩き型イベント

各地域で開催され、店舗と蔵元がタッグを組み、参加者は店舗を飲み歩く形式のイベントです。お店の料理と、蔵元のお酒を合わせて楽しめることと、行ってみたかったお店に気軽に入れるのが特徴です。

福興◎福島!大森弾丸ツアー

  • 福島の蔵元16蔵と、大森の居酒屋15店がタッグを組む、店舗飲み歩き型イベントです。大森貝塚をモチーフにしたオリジナル酒器(デポジット500円)が参加証となります。
  • お酒の売上は全て蔵元に持ち帰ってもらったり、福島の食材を料理に使用したりと福島の復興を応援するイベントとなっています。料理、お酒とも500円均一でいただけます。蔵元が提供するお酒の中には、他では飲めない限定酒があることも!そして、名店揃いの大森だけに料理のレベルも高いです。
  • 2011年から毎年開催されており、オペレーションも毎年改善され、大変満足度の高いイベントとなっています(著者調べ)。私も毎年参加しています。当日、オリジナル酒器を手に入れることも可能なので、気軽に参加することができます。
  • 開催場所: 東京都/大森駅付近の参加店舗
  • 開催時期: 4月末の週末
  • 2017年の開催日: 2017年4月22日(土)17時~22時
  • 公式HP: http://oomoridangan.com/
  • 吟吟のブログ: http://ameblo.jp/oomorigingin/theme-10035182722.html

大長野酒祭り

  • 長野県・信州の蔵元52蔵と四ツ谷の飲食店29店舗がタッグを組む、店舗飲み歩き型イベントです。チケットを購入すれば、日本酒はなんと飲み放題!
  • これだけの参加蔵があると、全蔵の日本酒をいただくのは無理なので、自分の好きな蔵元を重点的に攻める、飲んだことのない蔵元を重点的に攻めるなどの作戦が必要になってきそうです。
  • 開催場所: 東京都/四ツ谷~四谷三丁目付近の参加店舗
  • 開催時期: 7月、8月
  • 2017年の開催日: 2017年7月16日(日)
  • 公式HP: http://naganosake428.info/
  • 日がさ雨がさ店長のブログ: http://washu.blog91.fc2.com/blog-category-8.html

池袋酒ふくろう

  • 全国の人気蔵元と、池袋の飲食店がタッグを組んで開催するイベントです。2016年は、サンシャイン池袋で開催されましたが、2017年は規模を拡大して、飲み歩きイベントに戻る予定とのことです。
  • 開催場所: 東京都/池袋駅付近の参加店舗
  • 開催時期: 5月末
  • 2017年の開催日時: 2017年5月28日(日)13時-
  • 公式ブログ: http://ameblo.jp/sakefukurou/
  • Facebook: https://www.facebook.com/sakefukurou/

京都日本酒ドロップキック

  • 関西の酒蔵17蔵と京都の飲食店17店舗がタッグを組んで開催するイベントです。参加証代わりのオリジナルTシャツを着用(もしくは見える場所に掲げる)して飲み歩きします。
  • 開催場所: 京都府/烏丸周辺
  • 開催時期: 5月初旬の週末
  • 2017年の開催日時: 2017年5月14日(日)12時-21時
  • Facebook: https://www.facebook.com/sakedpk/
  • URL: http://www.kyoto-sake.com/event-page

名古屋サケノマス

  • 愛知県の蔵元18蔵と名古屋駅周辺の飲食店14店舗がタッグを組んで開催するイベントです。参加証代わりのオリジナルTシャツを着用(もしくは手ぬぐいを見える場所に掲げる)して飲み歩きします。愛知県内の蔵元の酒を飲み比べできるチャンスです。
  • 開催場所: 愛知県/名古屋駅周辺
  • 開催時期: 2016年は、10月1日に開催された
  • 2017年の開催日時: 2017年8月27日(日)
  • 公式HP: http://sakenomasu.com/
  • Facebook: https://www.facebook.com/nagoya.sakenomasu/

山形酒祭り

  • 新宿〜荒木町の飲食店8店と山形の酒蔵がタッグを組んで開催するイベントです。
  • 開催場所: 東京都/新宿〜荒木町周辺
  • 2017年の開催日時: 2017年5月14日(日)12時-17時
  • Facebook: https://www.facebook.com/yamagatasakematuri/

特定の場所で開催するイベント

駅付近や、神社の境内、公園など特定の場所で開催するイベントです。そのようなイベントが複数あったので、この区分を作りました。

西条酒まつり

  • 2016年には、2日間で25万人以上の来場者があったという、後に紹介する「にいがた酒の陣」と並ぶメガ日本酒イベントです。全国各地の約1000銘柄が集うという「酒ひろば」をはじめ、多数の企画があります。日本酒好きなら1度は行ってみたいイベントの1つです。
  • 開催場所: 広島県/西条駅付近
  • 開催時期: 毎年10月
  • 公式HP: https://sakematsuri.com/

上方日本酒ワールド

  • 食事と楽しむ日本酒の素晴らしさを知ってもらいたいという趣旨のもと、日本酒に造形の深い飲食店と蔵元がタッグを組んでブースを出店します。大阪天満宮の境内で開催されています。参加店舗、参加蔵元は北海道から福岡まで、全国から集まります。料理と日本酒のマリアージュが存分に楽しめます。
  • 開催場所: 大阪府/大阪天満宮の境内
  • 開催時期: 毎年5月初旬
  • 2017年の開催日時: 2017年5月4日(木・祝)10:00から16:00頃まで
  • URL: 日本酒卍固めブログ

大江戸日本酒まつり

  • 日本酒に造形の深い飲食店と蔵元がタッグを組んでブースを出店します。料理と日本酒のマリアージュが存分に楽しめます。以前は神田明神で開催されていましたが、今は神田金物通りでの開催となっています。
  • 開催場所: 東京都/神田金物通り(2016年実績)
  • 開催時期: 10月、11月
  • URL: 大江戸日本酒まつりのブログ

岐阜の地酒で乾杯

  • 岐阜県の蔵元35蔵、どぶろく2場と、岐阜の飲食店14店舗が、岐阜市の柳ケ瀬商店街に集結し、日本酒と料理を一緒に楽しめるイベントです。
  • 開催場所: 岐阜県/岐阜市柳ヶ瀬商店街本通りおよび日ノ出町
  • 開催時期: 4月末の週末
  • 2017年の開催日: 2017年4月9日(日曜日)11時-16時
  • 公式HP: https://sites.google.com/view/gifunojizake2017/
  • Facebook: https://www.facebook.com/gifunozizake/

酒は未来を救う

  • 利益は全額、孤児・病気の子供たちへの支援を目的とする寄付をするという、日本酒・ワイン・焼酎のチャリティ試飲会です。日本酒の蔵元も多数参加します。
  • 開催場所: 神奈川県/横浜 大さん橋ホール
  • 開催時期: 毎年3月
  • 2017年の開催日: 2017年3月5日(日)
  • 公式ブログ: 酒は未来を救う

松尾大社 酒-1グランプリ

  • 「日本第一酒造神」と仰がれる京都・松尾大社に45蔵(2017年実績)が集まり、試飲した中から、好きだと思う蔵に投票するというイベントです。
  • 開催場所: 京都府/松尾大社
  • 開催時期: 毎年4月
  • 2017年の開催日: 2017年4月8日(土) 2部制
  • 公式HP: http://sakeone.jp

吟醸新酒祭

  • 日本吟醸酒協会が主催する吟醸酒の有料試飲会です。20代限定学割もあり。
  • 開催場所: 東京都/東京交通会館
  • 開催時期: 毎年5月
  • 2017年の開催日: 2017年5月14日(日) 2部制
  • 公式HP: 日本吟醸酒協会
  • イベント詳細: 2017年吟醸新酒祭へのお誘い

蔵元主催イベント

蔵元が主催している日本酒イベントもあります。今のところ、「若手の夜明け」しか思いつきませんが、きっと他にもあるはずだと思います。

若手の夜明け

  • 全国から若手蔵元が会場に集い、その日本酒を試飲できるイベントです。2007年より開催されており、東京を中心に地方でも開催されています。若手蔵元の一人、萩野酒造8代目蔵元の佐藤氏の言葉を借りると、「若手の夜明け」は、以下のようなイベントとのことです。※参考URL: 【蔵元コラム】大人気日本酒イベント「若手の夜明け」知らないと損する確率は99.89%?
    • 全国の頑張っている若手蔵元が気合いを入れて醸した日本酒を思う存分楽しめる
    • 敷居がとても低いので参加しやすい
    • 若い人が多い
    • 日本酒ビギナーも安心
    • 入場料が安い(おおよそ¥1,800~¥3,000)
  • 私も一度参加したことがあるのですが、屈強な黒人の警備員がおり、変なことをしたら一発でつまみ出されそうでした(笑)。安全面にも配慮したイベントと言えそうです。もちろんイベントの内容も満足するものでしたよ。
  • 公式HP: 公式HPは見つかりませんでした。
    • 公式HPがなく、次にいつ開催されるのかが分かりにくいです。代わりにチケット販売サイトeplusのページを見ると、開催情報を見ることができます(若手の夜明けがeplusを使っている限り)。すぐに次の開催情報を知りたい人は、お気に入り登録しておくとよいでしょう。
    • eplus 若手の夜明け: https://eplus.jp/ath/word/41186
  • 参考URL: 10年目を迎えた若手の夜明け

県・地域別のイベント

各都道府県の酒造組合などが主催しているイベントです。各地域の日本酒に特化されているので、その地域の日本酒の特徴をつかむのに適しています。PR目的のためか、チケットの価格がお手頃なイベントが多いのも特徴です。そして、日本酒を造るときに使用する水「仕込み水」を飲めることもあるので、各蔵の「仕込み水」を飲み比べてみるといったこともできたりします。

日本酒フェア

  • 日本酒造組合中央会が主催する全国の日本酒が一同に会するイベントです。全国新酒鑑評会の出品酒の「公開きき酒会」と、全国の蔵元が持ち込む日本を試飲できる「全国日本酒フェア」の2つの企画があります。
  • 開催場所: 東京都/池袋サンシャインシティ(2016年実績)
  • 開催時期: 毎年6月
  • 2017年の開催日時: 2017年6月17日(土)
  • URL: 日本酒造組合中央会 日本酒フェア

秋田の酒を楽しむ会

  • 秋田の蔵元のお酒を楽しめるイベントです。なまはげが来場者を迎えてくれたり、きりたんぽなど秋田の名産品の販売もあるそうです。
  • 開催場所: 東京都/Shinagawa GOOS(2017年実績)
  • 開催時期: 3月(2017年実績)
  • 2017年の開催日時: 2017年3月8日(水) 18:30-
  • URL: 秋田県酒造組合

やまがた酒コレクション

  • 「鑑評会出品酒公開きき酒会」やお酒と料理を楽しむことができる「やまがた酒コレクションパーティー」といった催しがあります。
  • 開催場所: 東京都/ホテルメトロポリタン池袋
  • 開催時期: 毎年4月
  • 2017年の開催日時: 2017年4月20日(木)14:00~
  • URL: 山形県酒造組合 イベントのご案内

新潟淡麗にいがた酒の陣

  • 「その土地を大切にし、県外及び国外から来た人たちと共に、地元の食と地酒を楽しむことがコンセプトです。(公式HPより)」。2016年には、2日間の合計で122,652名が来場したという巨大イベント!私はまだ行ったことがないのですが、酒好きなら一度は行っておきたいイベントです。
  • 開催場所: 新潟県/朱鷺メッセ「ウェーブマーケット」(2017年実績)
  • 開催時期: 毎年3月
  • 2017年の開催日時: 2017年3月11日(土)、12日(日)
  • 公式HP: http://sakenojin.jp

福島美酒体験

新世代栃木の酒

  • 栃木の蔵元のお酒を楽しめるイベントです。
  • 開催場所: 東京都/大崎ブライトコアホール3F(2017年実績)
  • 開催時期: 4月(2017年実績)
  • 2017年の開催日: 2017年4月26日(水)
  • URL: 栃木県酒造組合 新世代栃木の酒

茨城地酒まつりin花やしき

  • 茨城県内の28酒蔵(2016年実績)が参加し、茨城の地酒と茨城のうまいものを合わせて食べられるイベントです。花やしきで開催されるということで、それも良い雰囲気に一役買いそうです。
  • 開催場所: 東京都/浅草花やしき
  • 開催時期: 毎年10月
  • URL: 茨城県酒造組合

群馬の地酒フェスタ

  • 群馬の蔵元のお酒と料理を楽しめるイベントです。
  • 開催場所: 群馬県/マリエール太田(2017年実績)
  • 開催時期: 4月(2017年実績)
  • 2017年の開催日: 2017年4月20日(木)
  • URL: 群馬県酒造組合

埼玉の地酒を楽しむ会、埼玉全35蔵大試飲会

  • 4月には「埼玉の地酒を楽しむ会」、10月には「埼玉全35蔵大試飲会」が開催されている。
  • 開催場所: 東京都/東京カルチャーカルチャー、埼玉県/大宮ソニックシティ
  • 開催時期: 毎年4月、10月
  • URL: 埼玉県酒造組合 イベント案内

静岡地酒まつり

  • 静岡の蔵元の地酒が試飲できるイベントです。東京と静岡で開催されています。
  • 開催場所: 静岡県と東京都
  • 開催時期: 毎年9月、10月
  • 2017年の開催日時
    • 東京: 2017年9月10日(日)
    • 浜松: 2017年10月1日(日)
  • URL: 静岡県酒造組合
  • URL: eplus 静岡県地酒まつり

長野の酒メッセ

  • 長野の蔵元67蔵(2016年実績)の地酒が試飲できるイベントです。東京、大阪、長野で開催されています。
  • 開催場所: 東京都と大阪府と長野県
  • 開催時期: 東京都と大阪府は毎年4月、5月。長野県は毎年10月
  • 2017年の開催日時:
    • 大阪: 2017年4月17日(月)
    • 東京: 2017年5月10日(水)
  • URL: 長野県酒造組合 Topics

岐阜の地酒に酔う

  • 岐阜の蔵元34蔵(2016年実績)の地酒が試飲できるイベントです。東京、大阪、岐阜で開催されています。
  • 私も毎年参加していますが、毎回多くの参加者で賑わっています。開始直後は人の数が多くブースを回りにくいので、人数が少なくなってくる後半にペースアップするのがおすすめです。各蔵の仕込み水が揃っている休憩部屋が用意されているので、酔いが回ってきたら、その休憩スペースで水を飲みながら、休憩できます。仕込み水の飲み比べも意外と面白いものですよ!
  • 開催場所: 東京都と大阪府と岐阜県
  • 開催時期: 毎年7月、8月
  • 2017年の開催日時:
    • 東京: 2017年7月23日(日)
    • 大阪: 2017年7月30日(日)
    • 岐阜: 2017年8月20日(日)
  • URL: 岐阜県酒造組合連合会
  • URL: eplus 岐阜の地酒に酔う

滋賀 地酒の祭典

  • 「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」という利き酒会と、「地酒の祭典」という滋賀県の蔵元33蔵(2016年実績)の試飲会を1日づつ開催されています。「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」では滋賀県で造られた約100点の地酒をきき酒して、その投票によって「知事賞」が決定するというもの。自分の投票で知事賞が決まるとは、なんとも面白そうなイベントです。
  • 開催場所: 滋賀県/びわ湖大津プリンスホテル(2016年実績)
  • 開催時期: 毎年9月、10月
  • URL: 滋賀 地酒の祭典

やまぐち地酒維新

  • 山口県の蔵元20蔵(2016年実績)の地酒と、山口県の名産「とらふぐ」を始め、山口の食材を使った料理をいただけるイベントです。東京と大阪で開催されています。東京は着席、大阪は立席と開催形態が異なります(大阪ではふぐはないようです)。また、2016年には「やまぐち地酒維新 番外編」として、6月に試飲会が開催されました。
  • 開催場所: 東京都/椿山荘、大阪府/太閤園 ダイヤモンドホール(2016年実績)
  • 開催時期: 毎年10月
  • URL: 山口県酒造組合

まとめ

この他にも蔵元、地域、酒販店、飲食店が開催しているイベントも含めれば、日本酒イベントは星の数ほどあります。各イベントで違った楽しみ方ができるので、その中から、自分のお気に入りのイベントが見つかると良いですね。そして、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を(笑)。

更新履歴

  • 2017年3月20日 記事作成
  • 2017年3月22日 「山形酒祭り」を追加
  • 2017年4月11日 「吟醸新酒祭」を追加
  • 2017年5月7日 「福島美酒体験」の2017年の開催概要を追加
  • 2017年5月12日 「名古屋サケノマス」の2017年の開催日時を追加
  • 2017年7月7日 「岐阜の地酒に酔う」、「静岡地酒まつり」、「日本酒フェア」の2017年の開催日時を追加

自分にぴったりな日本酒居酒屋の見つけ方

一人飲みに適した居酒屋とは

前回は、日本酒居酒屋での一人飲みの魅力を紹介しました。 今回の記事では、一人飲みに適した、自分にぴったりの日本酒居酒屋を見つける方法をお教えします。

まず、一人飲みに適した日本酒居酒屋の条件を3つ挙げます。

1.カウンター席があること

カウンター席があることは必須です。カウンター越しに店主や店員さんと話ができます。

2.日本酒に詳しい店主、または店員さんがいること

こちらも必須です。日本酒に詳しい店主、または店員さんがいないと、日本酒の話題で話すことができません。また、調理場にいる店主一人が日本酒に詳しくて、ホールの店員さんが日本酒に詳しくないというケースもあるので、その場合は、店主とお話できる位置の席に座らないと、日本酒の話を聞けないといったケースもあります。あと、日本酒に詳しい店主、店員さんがいても、あまり客と話をしないお店もあります。そういうお店の場合は、一人飲みは厳しいので、二人以上で行くようにしましょう。

3.お店に常連さんがたくさんいること

お店に常連さんがたくさんいるということは、何度も足を運びたくなる良いお店という証拠です。また、何度も来てくれるお客さんを大事にしてくれるお店ということでもあります。そして、常連さんは一人でお店に来ることが多いです。一人飲みでも楽しいから、頻繁にお店に来るのだろうと考えると、「常連さんが多い店≒一人飲みに適したお店」となります。

自分にぴったりな日本酒居酒屋の見つけ方

どのお店が自分にぴったりなのか、それを判断する私なりの基準は、「店主の日本酒の好みと、自分の日本酒の好みが合うかどうか」です。お店が色々なバリエーションの日本酒を揃えていても、一番力が入ってしまうのは、店主の好みの銘柄です。自然と、店主のその銘柄や、蔵元に対する知識量も多くなります。そのため、その銘柄のベストなコンディション(熟成具合、温度帯、グラスなど)で、店主の熱い思い入れを聞きながら、飲むことができます。それが、その日本酒居酒屋の真骨頂です。

だから、同じ銘柄、同じスペックの日本酒でも、その居酒屋で飲むと、さらに一段階上の味がする、といったことが起こり得るのです。そういうマジックを起こさせてくれる場所、自分の好みの日本酒を、そういうベストなコンディションで飲める場所が、自分にぴったりな日本酒居酒屋です。

逆に言うと、いくら人気のある銘柄を仕入れて提供していても、ただ単に提供しているだけの日本酒居酒屋は、自分にぴったりな日本酒居酒屋になりえません。一見すると、同じ日本酒を提供しているので同じように見えますが、そこには天と地の差があります。

店主の好みの日本酒を知る方法

これは簡単で、素直に「自分が飲むときは、どんな日本酒が好みなんですか」と聞けばいいです。相手は商売なので、特定の銘柄を贔屓にすることは遠慮して、銘柄名をストレートに言ってくれることはあまりないですが、どんなタイプが好きなのかは教えてくれます。また、お客さんに日本酒の紹介をするときに、どの銘柄に力が入っているかは、何回かお店に行って、聞いていれば分かってきます。上級者ともなれば、お店の冷蔵庫に入っている日本酒の種類を見れば、おおよそのことは分かるかもしれません。

あとは、店主や店員さんとフィーリングが合うかも重要です。ちょっと日本酒の好みは違っていても、お店の方とのフィーリングが合うから行きたいお店というのもあります。

最初は2人で行くのもおすすめ

初めてのお店に、いきなり一人で行くのには、勇気がいるものです。その場合は、友達などを誘って、二人で行くのもおすすめです。なぜ二人かというと、カウンター席に座れる確率が高いからです。カウンター席に座って、日本酒に詳しい店主、店員さんはいるか、お客さんと話をしているか、常連さんはいるかなどの様子を探って、一人で行けそうか判断してみましょう。

最後に、注意点ですが、この記事では、店主、店員さんとの会話について書いていますが、あくまでも居酒屋の本分は、ご飯を食べて、お酒を楽しむ場所です。そして、店主や店員さんのメインの仕事は、客との会話ではなく、他にあります。会話については、居酒屋の楽しみとしては、重要な要素なのですが、あくまでも副次的な要素です。そこは、きっちり認識しておく必要があります。店主や店員さんが、忙しくしているときは、大人しく料理とお酒を楽しむことに集中しましょう。

また来たいと思えるかどうかが大事

今まで色々書いてきましたが、要は、居酒屋に行った後に「また来たいと思えるかどうか」です。単純に、色々なお店に行ってみて、また行きたいと思うお店に行けば良いのです。そうしているうちに、きっと自分にぴったりな日本酒居酒屋が見つかるはずです。

次回は、日本酒居酒屋での会話術について紹介します。初級編でも少し紹介した居酒屋での会話術ですが、もう少し深掘りする予定です。

居酒屋一人飲みの魅力とは

まさか自分が居酒屋で一人飲みをするなんて

日本酒を好きになるまで、まさか自分が居酒屋で一人飲みをしているなんて想像していませんでした。一人でご飯を食べて、お酒を飲んで、何が楽しいのか、自分には無縁な話だと思っていました。それがなぜ、今は喜んで一人飲みをするようになったのでしょうか。

一人飲みだけど、一人で飲んでいるわけではない

それは、一人飲みと言えど、実は一人で飲んでいるわけではないことに気付いたからです。確かに一人で居酒屋に行くわけですが、その後はお店の店主や、常連さんなど隣り合わせた他のお客さんと会話できるので、そういった方々と一緒に飲むことができます。そして、ここがポイントなのですが、日本酒を専門にしている居酒屋に行くと、店主もお客さんも日本酒好きです。初めて会っても、日本酒という共通の話題があるので、日本酒の話題で盛り上がることができます。店主に注文した日本酒のことを色々教えてもらったり、隣のお客さんと日本酒談義に花を咲かせたり、食べて飲みながらそんなことをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

日本酒や蔵元情報の宝庫

日本酒居酒屋は、日本酒や蔵元の情報の宝庫です。注文した日本酒について、店員さんが「この酒は、山口県にある蔵元が作っているんですが、山口県の酒米、『西都の雫』をどこの蔵よりもうまく使いこなすんですよ」といった具合で情報を教えてくれます。また、「この銘柄の純米吟醸ラインはすごく完成度が高くて好きなんですが、精米歩合の高い純米大吟醸クラスになると、あんまり完成度が高くないんですよね」など、ネットや雑誌には載っていない生の情報を知ることができます。

また、注文した日本酒の感想を店主に伝えていると、「○○さんは、香りがあるタイプのお酒が好きみたいですね」など、自分が気付いていなかった日本酒に対する嗜好を言語化してくれたりします。

ある時には、「このお酒は、どのやっても美味しく飲めなかったんだけど、徹底的に試行錯誤した結果、『人肌燗』にすると、すごい美味しく飲めることが分かりました。温めすぎても、冷たくてもダメで、『人肌燗』がこの酒のベストです。」と。それを聞いたのは、私なのですが、このブログの記事に書くほど、印象的な美味しさの一杯となりました。

そういったことは、一人でお店に行った方が、教えてもらいやすいです。何を隠そう、私が日本酒のことに詳しくなって、こんなブログを書いているのも、居酒屋で色々な方に教えていただいた結果です。

自分の好きなときにふらっと行ける

一人飲みは、自分の好きなときにふらっと行けるところも良いところです。もちろん人気店の場合は、事前予約が必要ですが、一人であれば、当日予約でも大丈夫なことも多いです。友達や仕事の同僚との飲み会も良いですが、一人で居酒屋に行って、ゆっくり日本酒を味わうのもいいものですよ。

では、次回は、一人飲みに適した居酒屋はどんなお店か、そして自分にぴったりのお店を探すにはどうすればよいかを解説します。

日本酒の味わいに影響するものを一気にご紹介

好みの日本酒を知る編の最終回です

さて、「好みの日本酒を知る編」の最後として、日本酒の味わいに影響する要素を一気に要点のみご紹介します。今まで紹介してきたのは、下記となります。

今回の記事では、それ以外のものをご紹介します。

お米

日本酒造りに適したお米のことを酒造好適米と言います。「山田錦」や「雄町」、「五百万石」、「美山錦」といった全国的に使用される酒造好適米もあれば、各県が開発した酒造好適米もあります。福島県では「夢の香」、滋賀県では「吟吹雪」といった具合です。酒造好適米ではなく、飯米を使って日本酒を作る場合もあります。例えば、山形県の蔵では「つや姫」を使って日本酒を作っているところもあります。気になる味の違いですが、同一銘柄内のお米違いで比較するのが良いと思います。そうすると、この銘柄の「山田錦」の日本酒は米の甘みがよく出ているといった感想や、「美山錦」だと甘みが強いといった感想を持つことができると思います。

日本酒造りに使われる水を仕込み水と言います。水が軟水であるか、硬水であるかによって日本酒の味わいに影響が出てきます。ざっくりと説明すると、軟水の水で造られた日本酒は、柔らかで落ち着いた味の日本酒で、硬水だと味わいのはっきりとした日本酒になります。軟水と硬水で造られた日本酒の飲み比べをしてみるのも面白いと思います。軟水であれば、白鴻(広島)、宝剣(広島)、硬水であれば、風の森(奈良)、山形正宗(山形県)がおすすめです。

酵母

日本酒造りのアルコール発酵を担うのが酵母です。微生物である酵母が、糖をアルコールに転換します。酵母にも、日本醸造協会によって配布され、全国的に使用される「きょうかい酵母」と、各県が開発している酵母があります。酵母は、日本酒の味わいを大きく左右する要因なのですが、日本酒のラベルに記載されていないことが多く、どんな酵母が使われているか把握できないことが多いです。また、たくさんある酵母の特徴を覚えるのも難しいです。とりあえずは、日本酒のラベルに使用酵母が書かれていたら、この日本酒はこの酵母を使って作られたんだなフムフムと思えば良いと思います。酵母について、興味のある方は、下記リンクを読んでみてください。

参考URL: wikipedia 清酒酵母
参考URL: マイ日本酒探し インフィニット日本酒中級コース第6回 (酵母)

保管方法

日本酒を保管には下記のことに注意する必要があります。これらが守られていないと日本酒本来の味わいが損なわれます。

  • 日の当たらない場所に保管する(日光に弱い)
  • 冷蔵保存する(高温や温度変化に弱い)
  • 振動のないところに保管する(振動に弱い)

この中で圧倒的に問題なのは日光です。その検証を体を張ってされていた方がいるので興味のある方は下記リンクをどうぞ。

参考URL: 日落ちんレポート&日落ち・火落ち経験者が酒の常識・タブーをテキトーに考える

冷蔵保存に関しては、燗酒向きの日本酒の中には常温保存でも大丈夫なものもあります。ですが、よく分からなかったら冷蔵保存しておくのが安全です。

熟成

日本酒の飲み手の間では、その日本酒が飲み頃になっていないと判断する時、日本酒が「固い」と表現します。そんな時行われるのが、熟成です。固い日本酒を熟成させ、飲み頃に近づけることを「開かせる」と表現します。日本酒は長期間、保管しておくことで熟成していきます。保管する温度によって、熟成の進み具合や熟成のされ方が異なります。一般的に冷酒向きの日本酒は、-5度などの低温貯蔵で保管し、ゆっくりと熟成させていきます。そうすると日本酒の色もそれほど変化せず、味わいは綺麗で落ち着いたまろやかな味わいとなります。燗酒向きの日本酒は、常温で保管して(ゆっくり熟成させたい場合は冷蔵で保管して)熟成させます。そうすると、日本酒の色が黄色く変化し、味わいは濃厚になり、ナッツやカラメルのような香り(熟成香)がします。両者で見事に味わいの方向性が異なるので、そんな日本酒に出会う機会があったら、ぜひ試してみていただきたいです。

酒器

日本酒をどんな酒器で飲むかも大事な要素です。同じ日本酒でも酒器の素材や、形状によって味わいが変化するので、「これが本当に同じ日本酒なの?」と感じることと思います。ぜひご自分で試してみてください。香りが特徴の日本酒にはワイングラスなど口の大きめのグラスで、すっきりとした味わいの日本酒には口の小さめのグラスでなど、酒器にも適材適所があります。燗酒の場合も、平盃と丸いお猪口など色々な形状の酒器があるので、酒器を変えて飲み比べてみると楽しいはずです。

食べ合わせ

日本酒と一緒に食べる食事によっても日本酒の味わいは変わります。食事と日本酒が相互に引き立て合うような組み合わせ(よくマリアージュと言われます)もあれば、日本酒が食事の脇役に徹する役割をしたり(日本酒が食事の邪魔をしない、食事を引き立てると言われます)、逆に酒盗(いかの塩辛に代表される酒のつまみ)のように食べ物が日本酒の脇役に徹することもあります。私の感覚だと、日本酒はわりと食事には何でも合う、合わせやすいお酒だと思います。それでも、1つだけ注意するとすれば、和食の中でもだしが効いている優しい味のおかずに、甘みや香りの強い日本酒は合わせづらいので、そういうおかずの場合には、甘み少なめ、香り穏やかな日本酒を選ぶと良いです。そういうことも色々試して、失敗していく中で自然に気付くので、最初は固く考えずにどんどん色々な組み合わせを試してみると良いと思います。

いつ、誰と飲むか

ちょっと番外編ですが、日本酒を美味しく飲むために、結局これが一番重要な要素なのでは?と思ったりします。それが、「いつ、誰と飲むか」です。何か良いことがあった時に、気の合う友人や家族と一緒に飲む日本酒は美味しいに決まってますよね。よく日本酒を飲んでいると、「酒縁」という言葉を聞くようになると思います。その字面の通り、酒が結ぶ縁のことなのですが、私は日本酒をきっかけにして、色々な方と仲良くなることができました。居酒屋の大将、バーのマスター、居酒屋・バーの常連さん、酒屋さん、蔵元さんなどなど。私だけでなく、色々な方が日本酒を通じて、人とのつながりを広げていく様子を見ています。日本酒には人と人とを結ぶ不思議な力があるのかもしれません。

「好みの日本酒を知る編」の最後として、日本酒の味わいに影響する要素をざっくりと紹介させていただきました。またの機会のそれらを深掘りした記事を書けたらと考えています。

「好みの日本酒を知る編」の記事を通して、自分の好みは一体何なのかを把握できるくらいの知識は紹介できたかなと思います。あとは、実際に日本酒を飲み進めていくだけです。色々な種類の日本酒を味わってみましょう!

次回からは、いよいよ「日本酒居酒屋-中級編-」に入ります。

これだけ知っておけば大丈夫!特定名称酒について

特定名称酒とは

「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」などは特定名称酒と呼ばれます。それらの呼称を使用するための、原料・製造方法などの条件が定められています。また、特定名称酒以外の日本酒は、普通酒と呼ばれます。

といった感じで説明を書こうと思いましたが、やめました。以下の記事で、特定名称酒に関して分かりやすくまとまっているからです。著者は、私が日本酒を好きになるきっかけとなった自由大学「入門日本酒学」の講師の杉村先生です。杉村先生の記事は、丁寧で分かりやすいです。

『美味しんぼ』常識はもう古い!?日本酒ってどう選べばいいの?

ポイントは2つ!純米か?精米歩合は?

上記の記事を読んでいただくとお分かりになると思いますが、特定名称酒を理解するポイントは2つです。

  • 純米か、醸造アルコールが添加されているか
  • 精米歩合は何%か

これは私見となりますが、これらの違いによって日本酒の味がどう変わるかと聞かれると、非常に難しいです。大雑把な一般的な傾向の話ならできますが、そこから外れることも多いからです。例えば、純米か醸造アルコール添加かを利き酒をして当てろと言われても、とても難しいはずです。

飲み手として、特定名称をどう活用するか

日本酒の特定名称から味の違いを読み取ることが難しいのであれば、特定名称をどう活用すれば良いのでしょうか。それは、特定名称による味の違いを同一銘柄内で比較することです。同一銘柄内というのがポイントです。同一銘柄内であれば、大まかに日本酒という括りよりも、同じ蔵で造られているので様々な前提条件が揃い、特定名称の違いによる味の違いがより分かりやすくなるからです。

その比較をうまく表現してくれているのが、茨城の酒屋「中村酒店」のブログ記事です。私も大好きな岐阜の地酒「津島屋」の記事です。

地酒界期待のNew Face「津島屋」の魅力に迫る会

津島屋は、大きく下記の2つのタイプに分別できます。

特定名称 味わい
純米 食中向き
純米吟醸、純米大吟醸 華やかでフルーティー

中村酒店では、純米の津島屋を更に「スッキリタイプ」と「濃醇タイプで」分けてています。このように同一銘柄内であれば、特定名称による味わいの違いを、はっきりと示すことができます。

さらに補足すると、元々、製造者である蔵元側が、純米系は食中酒、吟醸系は華やかさを意識して造っているそうです(津島屋の蔵元さんから聞きました)。

最初に「特定名称は、それらの呼称を使用するため、原料・製造方法などの条件が定められています。」と書きましたが、条件を満たしていても、必ずしも付ける必要はないのです。例えば、精米歩合50%の純米で作ったお酒を純米大吟醸として売り出す蔵もあれば、純米吟醸として売り出す蔵もあります。このように特定名称の付け方には、蔵元側にある程度裁量があります。津島屋の蔵元さんのように、蔵元側も意図を持って特定名称を決めていることも多いと思うので、それがどういう意図か想像してみるのも面白いと思います。

特定名称の活用方法をご理解いただけましたでしょうか。まずは、難しいことは考えずに、あの銘柄の純米大吟醸はこんな味なんだな、じゃあ、純米はどんな味なんだろうと飲み進めてみるのが良いと思います。

次回は、日本酒の味わいに影響する、あれこれをざっくりとご紹介いたします。

その日本酒に一番合う温度帯は?

温度によって変わる呼び方

日本酒に少しでも馴染みのある方であれば、「熱燗」や「ぬる燗」といった言葉をご存知だと思います。では、「熱燗」と「ぬる燗」の違いは何でしょうか。それは温度です。下記に日本酒の温度範囲別の呼び方を並べました。

呼び方 読み方 温度範囲 大分類 よく使うか
飛切燗 とびきりかん 55℃以上 燗酒
熱燗 あつかん 50℃近辺 燗酒
上燗 じょうかん 45℃近辺 燗酒
ぬる燗 ぬるかん 40℃近辺 燗酒
人肌燗 ひとはだかん 35℃近辺 燗酒
日向燗 ひなたかん 30℃近辺 燗酒
常温 じょうおん 20℃近辺 冷や
涼冷え すずびえ 15℃近辺 冷酒
花冷え はなびえ 10℃近辺 冷酒
雪冷え ゆきびえ 5℃近辺 冷酒

よく居酒屋で「熱燗ください」といって燗酒を頼む人がいるのですが、その場合、厳密に言うと温度帯まで指定して注文をしていることになります。温かいお酒が欲しくて、温度帯はお店の方にお任せしたい場合は、「お燗ください」と注文しましょう。

もう1つ注意点は、「冷や」という用語です。「冷や」は、冷たいという漢字を使うので、冷たいお酒を想像してしまうのですが、常温と同じ意味合いです。昔は冷蔵庫などがなく、常温かお燗で飲むことが当たり前でした。お燗にしていないという意味で「冷や」と言います。紛らわしいので、用語だけ覚えておいて、普段は「常温」という言葉を使うことをおすすめします。

表の一番右に「よく使うか」という欄を設けました。そこで示した通り、居酒屋などでよく使うのは、「熱燗」、「ぬる燗」、「常温」と冷たいお酒を一括りにして「冷酒」の4つです。よって、基本的にこの4つを覚えておけば問題ないです。次点としては、「飛切燗」や「人肌燗」が使われますが、使われる機会はそれほど多くありません。

日本酒は温度によって味が変わる

同一の日本酒でも、冷酒と燗酒はもちろん、ぬる燗と熱燗でも、飲んだ印象がだいぶ変わります。一言で言うと、冷酒はまっすぐな旨さ、燗酒はじんわりほっこりとした旨さです。私は冷酒も燗酒も好きですが、飲み手の中には冷酒を好んで飲む人と、燗酒を好んで飲む人がいるので、3パターンの人がいます。実は日本酒居酒屋も、冷酒を得意としている、燗酒を得意としている、両方を得意としている居酒屋の3パターン存在します。

ベストな温度は、日本酒ごとに異なる

味噌汁は温かい方が美味しい、コーラは冷やした方が美味しい。では、日本酒はどちらが美味しいのでしょうか。残念ながら、その質問には答えられません。なぜなら、日本酒は、その日本酒ごとにベストな温度が異なるからです。さらに同じ種類の日本酒でも、飲み手の好みによって、ベストな温度は変わってきます。私にとってはぬる燗がベストな温度な日本酒でも、他の人にとっては熱燗がベストな温度かもしれません。とここまで説明すると、「結局どの温度帯で飲めばいいんだ」と混乱されるかもしれません。熱燗かぬる燗かの細かな違いは好みによる部分も大きいので判別できませんが、燗酒か冷酒のどちらで飲むべきかを判断する大まかな指針であれば、私の考えを紹介します。

蔵元が燗酒向きの日本酒を作ろうとしているか

それは、「蔵元が燗酒向きの日本酒を作ろうとしているか」です。蔵元は大まかにいって下記に分別されます。

  1. 冷酒向きの日本酒を作っている(例:而今)
  2. 基本、冷酒向きの日本酒を作っているが、一部だけ燗酒向きの日本酒を作っている(例:獺祭、獺祭 温め酒という燗酒専用の日本酒を販売しています)
  3. 冷酒と燗酒、どちらの温度でも飲んでもらえる日本酒を作っている(例:ロ万)
  4. 燗酒向きの日本酒を作っている(例:神亀)

蔵元がどんなお酒を作ろうとしているかは、公式HPやブログ、瓶のラベルの裏、酒屋HPでの紹介文などを調べると分かると思います。1,2,3は最初のうちは分かりにくいので、4の蔵元の日本酒を燗酒で飲んでみると良いでしょう。具体的には、「全量純米蔵を目指す会」の会員の蔵は、4に当たる蔵が多いと思いますので、参考にしてみてください。

参考URL: 全量純米蔵を目指す会

※ 厳密には同じ蔵元でも、冷酒向け、燗酒向け、冷酒・燗酒どちらでもOKの3パターンの酒質の設計を、スペックごとに変えていることも多いです。

とはいえ、自由に自分の飲みたい温度で飲もう

とはいえ、日本酒の飲み方は、飲み手の自由です。燗酒向きの日本酒を冷酒で飲んでもいいし、冷酒向きの日本酒を燗酒で飲んでも楽しいはずです。居酒屋でそれをやろうとすると怪訝な顔をされることもあるかもしれないので、自分の家でいろいろ試してみましょう!

次回は、純米大吟醸と純米吟醸といった特定名称酒についてご紹介します。

2016年版ふるさと納税でもらえる一押し日本酒リスト

2016年は種類だけでなく、還元率の高いお得な返礼品が増加

昨年、上記の記事を書きました。昨年から比較して、今年はまた一段と、ふるさと納税のお礼の品としてもらえる日本酒の種類が増えたように思います。そして、日本酒のお礼の品は還元率が低めだと思っておりましたが、調査してみたら、これはびっくり還元率の高い、お得なお礼の品が複数ありました。中には還元率が50%を超えるお礼の品も存在しました。

もちろん、お得なだけでなく、きちんとおすすめできるお礼の品だけをピックアップしています。ピックアップする日本酒の銘柄は、私が飲んで美味しいと感じた銘柄や、良い評判を耳にする銘柄に絞っています。

※既に売り切れのものもあるかもしれません。ご了承ください。

百十郎(岐阜県各務原市)

一生青春(福島県会津坂下町)

すず音(宮城県大崎市)

  • 一ノ蔵 発泡清酒 すず音300ml×5本 詰合せ
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 39%(3,861円)
    • すず音は、普段日本酒を飲まない方、日本酒に苦手意識のある方にこそ飲んでいただきたい一品です。発泡によりシャンパンのような口当たりで、その後、口に含むとお米の優しい甘みを楽しむことができます。アルコール度数も5%と低く、飲みやすいです。乾杯や食後のデザート酒として最適です。
    • 参考URL: 一ノ蔵公式HP すず音

来福(茨城県筑西市)

  • 来福 純米大吟醸 別誂 1.8L
    • 寄付額: 2万円
    • 還元率: 54%(10,800円)
    • 来福は、私の中では、甘みのある、まろやかな酒というイメージがあります。こちらの来福は、希少酒米の愛山を29%まで削った贅沢なつくりです。29%精米の29は福を意味しているそうです。縁起の良い「来福」という銘柄名、29%磨き(福)にちなんで、贈答品にも適していますね。29%磨きの愛山の日本酒はどんなものか、興味をそそられると思うので、日本酒ファンにもおすすめです。
    • 参考URL: 菊池酒店 来福 純米大吟醸 別誂 播州愛山 二割九分磨き

白露垂珠(山形県鶴岡市)

山形正宗(山形県天童市)

  • 山形正宗(まろら)720ml&生ハム(200g)セット
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 不明(まろらは1,944円、生ハムは不明)
    • 昨年、何を申し込もうか迷った末、私はこのセットを申し込みました。まろらは、このセットの生ハム(タナラ社製)に合わせる為に酒質設計されただけあり、生ハムとまろらの相性が抜群で、大満足でした。まろらは、気品のある甘酸っぱさがあり、まろやかで優しい味わいの日本酒でした。生ハムも200gあると、ボリュームもあり、満足できます。ぜひこの2つのマリアージュを味わってみてください。
    • 参考URL: 山形正宗 「まろら」 生酒:酔いどれオタクの日本酒感想記

大治郎/一博(滋賀県東近江市)

  • 東近江市の地酒(大治郎・一博)720ml 2本セット
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 30%(3,024円)
    • 滋賀の人気銘柄のセットです。2本とも無濾過生原酒であり、力強いしっかりした旨さがあるお酒です。ここでのポイントは、「(提供)大桝屋」と説明に記載されている点です。ふるさと納税では、どこから宅配されてくるかよく分からないこともあり、日本酒がしっかりと管理されているか不安な面があります。大桝屋さんは、私もネットショッピングで何回か利用したことのある酒屋さんです。やり取りやお酒の梱包は丁寧でしたし、ブログやお酒の紹介文からも扱う日本酒への思いが伝わってきます。そんな大桝屋さんなので日本酒の管理はばっちりでしょうし、宅配も「冷蔵」となっているので、しっかりクール便で宅配されてくるはずです。そんな意味合いも合わせておすすめな一品です。
    • 参考URL: 大桝屋

秋鹿(大阪府能勢町)

鯉川(山形県庄内町)

  • 純米大吟醸 鯉川 Beppin 720ml×2本
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 56%(5554円)
    • 山形県産初の大吟醸用の酒造好適米【山酒104号】を40%まで磨いてつくられた日本酒です。鯉川というとお燗酒のイメージですが、このお酒はどうでしょう。おそらく冷酒、常温、お燗どれでもいけるのではと推測します。還元率も高いですね。お米の種類が珍しいので、日本酒好きな方におすすめです。
    • 参考URL: 国井酒店 鯉川酒造 鯉川 純米大吟醸 別嬪

出雲富士/十旭日/天穏(島根県出雲市)

夢心(福島県喜多方市)

  • 純米酒 夢心(720ml)
  • 普通酒 夢心(720mℓ)
    • 寄付額: 5000円
    • 還元率: 純米酒26%、普通酒17%
    • 夢心は、みんな大好き奈良萬(味の好みの違う飲み手でも、奈良萬はみんな好きだと言います)の地元銘柄です。普通酒 夢心は、ロンドンで毎年開催される世界最大規模の国際ワイン品評会インターナショナル・ワイン・チャレンジ2015にて、その日本酒部門 オーディナリー酒(普通酒)の部において、「最高金賞」を受賞しています。普通酒の最高峰の味を確かめてみたい日本酒通な方におすすめです。
    • 参考URL: 地酒屋こだま 奈良萬/夢心

弥右衛門(福島県喜多方市)

  • 辛口弥右衛門セット(720mℓ×2)
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 29%(2,916円)
    • 元々は辛口の弥右衛門という印象だったのですが、最近は辛口だけにとどまらない味わいの日本酒を醸し、どんどん酒質を進化させています。このセットは、The弥右衛門、王道の辛口酒です。もちろん辛口ですっきりとした味わいが好きな方におすすめです。常温やお燗がGood!
    • 参考URL: 地酒屋こだま 弥右衛門

秀鳳(山形県山形市)

  • 秀鳳 山形県産「出羽の里」セット 1.8Lx2
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 50%(4,968円)
    • 秀鳳は、甘みのファーストインパクトが強いフルーティーな日本酒です。最近、秀鳳の純米大吟醸を初めていただいたのですが、初めの一口の分かりやすく甘い美味しさが印象的でした。このセットは、一升瓶が2本なので還元率の高いお得なセットとなっています。おそらく火入れ酒なので品質に問題はないと思うのですが、宅配が常温となっているので、それが気にならなければおすすめな一品です。

東洋美人(山口県萩市)

  • 東洋美人 純米大吟醸「壱番纏」 720ml
  • 東洋美人「地帆紅」 1.8L
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 2本とも 38%(3,780円)
    • 「壱番纏」が純米大吟醸、「地帆紅」が大吟醸で2本とも山田錦の40%精米のようです。東洋美人は、香り高くフルーティーな日本酒で、冷やしてワイングラス等、香りが立ちやすいグラスでいただくのがおすすめです。火入れ酒なので品質に問題はないと思うのですが、宅配が常温となっているので、それが気にならなければおすすめな一品です。

長陽福娘(山口県萩市)

  • 長陽福娘 純米大吟醸 720ml
  • 長陽福娘 大吟醸、純米酒2本入りセット 720mlx2
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率 純米大吟醸: 44%(4,428円)
    • 還元率 2本セット: 推定40%
    • 長陽福娘は、フルーティーですが、じわりと飽きのこない味で、私も好きでよく飲んでいます。この純米大吟醸酒は、銘酒揃いの山口県で2015年新酒鑑評会吟醸部門(50磨以上の部門)で最優秀賞に選ばれています。限定50本とのことで早い者勝ちかも。火入れ酒なので品質に問題はないと思うのですが、宅配が常温となっているので、それが気にならなければおすすめな一品です。

東力士(栃木県那須烏山市)

  • 東力士 大吟醸飲み比べ
    • 寄付額: 1万円
    • 還元率: 43%(4,320円)
    • 大吟醸と純米大吟醸の四合瓶セットなので、高い還元率のお得なセットとなっています。フルーティーな日本酒がお好きな方におすすめです。

その他のおすすめ日本酒リスト

寄付金1万円未満

寄付金1万円

寄付金1万6,000円

寄付金2万円

寄付金3万円

寄付金10万円

蔵の地元の特産品と一緒に日本酒を楽しもう

ふるさと納税のお礼の品には、その土地の野菜や名産品がたくさんあります。申し込む時には、日本酒だけでなく、それらも一緒に申し込むと、その土地のものをあてにして日本酒を楽しめます。同じ土地、水で育った食べ物とならば、きっと相性もいいはず。色々な食べ合わせにチャレンジしてみましょう!

もし、日本酒にご興味がおありでしたら、本ブログの他のコンテンツをどうぞ。よろしくお願いいたしますm(__)m

無濾過生原酒の長所と短所

味が濃いお酒、それが無濾過生原酒!

無濾過生原酒の特徴を一言で表すと、「味が濃い!」です。別の言い方をすると、日本酒の味がはっきりと出ます。味が濃く、美味しさが分かりやすいため、無濾過生原酒好きな飲み手も多いです。僕も日本酒を飲み始めた頃は、何を注文しようか迷ったら、無濾過生原酒と書いてあるものを注文していました。

無濾過生原酒を要素に分解してみよう

なぜ、味が濃くなるか、その疑問は、無濾過生原酒という言葉を要素に分解すると、解決します。左側に無濾過生原酒の要素、右側に対義語を載せています。

  1. 無濾過 <-> 濾過

    濾過とは、日本酒を絞った後で、細かいおりや、雑味といった余分なものを、炭などを使い取く除く作業のことです。色を透明に近づける目的もあります。この濾過を省いたものが無濾過です。濾過し過ぎると、日本酒本来の旨味や香りまで除去されてしまいます。無濾過であれば、そのような心配はいりません。その意味で、より搾りたてのお酒に近いすっぴんのお酒だと言えます。

  2. 生 <-> 火入れ

    こちらは、前回の記事で詳しく説明したので省略します。
    味を大きく左右する「生酒」と「火入れ酒」の違い

  3. 原酒 <-> 加水

    水を加えてないものを原酒、水を加えたものを加水と言います。加水には、アルコール度数を下げ、飲みやすくしたり、味わいを調整する役割があります。原酒は水を加えていないので、アルコール度数が高い傾向があり、味わいもパンチのあるものが多いです。

注意点 アルコール度数、飲み疲れ

こうしてみると、無濾過生原酒は、お酒に手をいれる工程が少なく、お酒本来の味を味わうことができ、いいことづくめではないかと思われるかもしれません。しかし、無濾過生原酒にも短所が存在します。それは、以下の2点です。

  • 原酒であることによってアルコール度数が高いこと
  • 味が濃いお酒なので、飲み疲れしてしまうこと

加水してある日本酒の場合、アルコール度数は15度くらいが多いのですが、原酒の場合、アルコール度数は17度、18度くらいあります。同じ日本酒と考えて、同じ量を飲んでいると、酔いが早く回ってしまい危険です。最近では、その問題を解決した、アルコール度数を15度くらいに抑えている原酒を作り始める蔵元も多くなってきました。加水のアルコール度数の飲みやすさと、原酒のパンチのある味わい、両方のいいところ取りをした日本酒です。

以下のURLに新政の佐藤社長による低アルコール原酒への奮闘が記載されているので、ぜひ読んでみてください。

新政 佐藤社長のブログ 日本酒のアルコール分について

もう一つの短所、飲み疲れですが、味の濃いものばかり食べているとすぐに飽きてしまう経験はないでしょうか。それと同じで味の濃い日本酒ばかりでは、飲み疲れしてしまい、あまり量を飲むことができません。日本酒を飲んでいると経験すると思うのですが、最初の一口で「最高に美味しい日本酒だ!」と思って飲み進めて、グラスの後半になってくると「あれ、やっぱりそんなことはないかな」となることもよくあります。最初の一口は最高でも、ずっと飲み続けるには適していないということもあるのです。

次回予告「日本酒は温度によって味が変わる」

先ほどの飲み疲れの例で、グラスの後半なってきて、「あれ、やっぱりそんなことはないかな」と思った理由として、味が濃いから飽きやすいという理由の他に、日本酒の温度も理由として考えられます。グラスで提供されてきた頃には、よく冷えていた日本酒が、段々常温に近づいてきて、味が変わった可能性があります。その日本酒はよく冷えていたほうが美味しい日本酒だったのかもしれません。

次回は、「日本酒は温度によって味が変わる」ことを紹介します。

味を大きく左右する「生酒」と「火入れ酒」の違い

日本酒の「火入れ」って何?

日本酒は、酵母菌の力によって発酵を進め、造られます。「火入れ」とは、搾られた日本酒に熱処理を加える作業のことを言います。酵母菌を殺し、これ以上発酵が進まないようにし、品質を安定させる効果があります。逆に、「火入れ」処理を一切行わない日本酒を「生酒」と言います。

僕は昔、字面通り「火入れ」とは、日本酒を火でぐつぐつ煮る作業のことかと思っていましたが、そんなことはなく、湯煎により熱処理を加える作業のことでした。「火入れ」と呼ばれるのは、昔はお湯を沸かすために薪に火を点けるところから作業が始まったことに由来するそうです。(※注1)

注1: 参考URL: 泉酒造株式会社 火入れ

味を大きく左右するポイント!

「生酒」か「火入れ酒」かは、日本酒の味を大きく左右するポイントです。

  • 生酒・・・フレッシュ、味が濃い、ガス感が残ることもありピリピリとした舌触り
  • 火入れ酒・・・落ち着いた味、食事に合わせやすい、まろやかな舌触り

この定説から外れる例外も存在します(「火入れ酒」なのにガス感があってフレッシュなど)が、大体は上記の枠に当てはまると思います。日本酒居酒屋で飲むときには、前半は日本酒単体でも楽しみやすい「生酒」を飲んで、後半は食事と合わせて「火入れ酒」を飲むといった使い方ができます。あとは、好みですね。自分がどちらが好みなのかは、同じ銘柄の「生酒」と「火入れ酒」を飲み比べてみると、分かりやすいと思います。

ラベルから「生酒」か「火入れ酒」かを判断するには?

「火入れ酒」には、製造時に1回だけ火入れするものと、2回火入れするものがあります。1回火入れのものは、「生詰め」と「生貯蔵」呼ばれる種類があります。生という表記ですが、実は1回火入れを行っています。1回火入れを行うタイミングによって、どちらかに分かれるのですが、今の段階では、「生詰め」と「生貯蔵」は1回火入れとだけ覚えておけば問題ないです。1回火入れの日本酒は、「生酒」と「2回火入れ酒」の中間の特徴を持つと考えてもらえれば良いと思います。

生酒の見分け方

  • ラベルの上に「生酒」と書いたシールが貼ってある
  • ラベルに「無濾過生原酒」など、「生原酒」や「生酒」といった表記が入っている

1回火入れの見分け方

  • ラベルに「生詰め」「生貯蔵」の表記がある
  • ラベルに「ひやおろし」の表記がある。「ひやおろし」は秋口に出荷される「生詰め」の日本酒のことです

2回火入れの見分け方

  • ラベルに「火入れ」の表記がある
  • 上記の「生酒」「1回火入れ」の表記が何もない場合は、ほぼ「2回火入れ」です

次回は、今回の記事でも少し登場した「無濾過生原酒」について紹介します。