日本酒の味わいの違いはどこからくるの?

好みの日本酒を知ることで、より楽しくなる

これまでは、「これはうまい!」と思える日本酒と出会う手助けをすることに重点を置いて、記事を書いてきました。これからは、自分の好みの日本酒の傾向を知るための手助けをする記事を書いていきます。自分の好みを理解することは、日本酒選びにおいて失敗が少なくなったり、好きな銘柄について深堀りできたりと、きっとあなたの日本酒ライフを豊かにしてくれると思います。

銘柄(蔵元)による味わいの違いが一番大きい

この後の記事で、味わいの違いの原因となるものについて解説しますが、基本的には、銘柄(蔵元)の違いが、味わいの差に一番影響をもたらします。日本酒の醸造元が異なると、日本酒の味わいも異なるのです。

蔵ごとに異なるものとして、杜氏(酒造りの製造責任者)の腕、蔵の設備、蔵に住み着く菌、水、日本酒の製造手法などがあります。これらの違いが影響しあって、その蔵が造る日本酒の味わいとなっています。

極端に単純化して言えば、「好みの日本酒を知る ≒ 好みの銘柄を知る」でも良いと思います。でも、日本酒は奥深いので、そう単純にいきません。同じ銘柄(蔵元)の日本酒でも、味わいが全く異なる場合があります。これからは、なぜそうなるのかについて解説します。そして、好みの日本酒がどういったタイプなのかを、どう判別していけばよいかを紹介していきます。

次回は、まず心構えとして、日本酒知識の勉強法について、紹介します。